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取組み事例の紹介

西日本工業大学

西日本工業大学が新設したわが国で初めての設備保全コースの取組み

西日本工業大学
工学部 総合システム工学科 教授
石田 雄二氏

●機械保全技能検定の利用実態:2級 機械系保全作業:2019年に2名合格、3級 機械系保全作業:2021年に23名合格

●その他の推奨資格(2018〜2020年度の合格者の合計):技術士第一次試験:19名、機械設計技術者 3級:19名、3次元CAD利用技術者 1級:1名、 2級:1名、機械加工技能士 2級:1名、 3級:3名、JIS被覆アーク溶接技能者試験各種:13名

西日本工業大学では、既存の機械コース、機械設計コースに加えて、2016年にわが国では最初となる設備(機械)保全技術者を専門に育成する設備保全コースを新設した。既存の設備ばかりでなく、今後は、SDGs実現や脱炭素社会へ向けて、例えば、水素を製造する化学プラント、風力・太陽光発電等に代表される再生可能エネルギー製造設備、および省エネデバイスを製造する半導体工場も保全できる技術者の需要増加が見込まれることを想定しての新設である。

一年生で設備保全概説を、二年生で機械保全演習Ⅰ・Ⅱを、三年生でデータサイエンスと加工技術演習を重点的に学ぶ。
機械保全演習Ⅰ・Ⅱでは、機械保全技術者に必要な素養を座学と実習で修得させて、データサイエンスでは、IoT(Internet of Things)とAI(Artificial Intelligence)とを活用した故障予測・予知ができる人材を育成する。

効率良く教育するために、日本能率協会コンサルティング様の実習キットを使用している。具体的には、バルブ配管サンプルやベアリングサンプルの実物を手に取って観察することにより、教科書で学んだ紙面上の内容が十分に理解できる。さらに、実務能力を修得するために、日本メンテンナンス工業会様の協力を得て、会員企業での実技実習、授業、および工場見学を開催している。

写真1に、株式会社高田工業所様での実技実習の一例を示す。回転軸の芯出し(および診断の実習)や溶接技術を修得する。
写真2に、電力会社系列の工事会社の実務技術者による授業を示す。実際に工場で実施している電力プラントシステムの保全の話を聞いた後に、グループディスカッションしながら、保全計画業務を仮想体験する。

学生が修得した技術の実力を確認して自信をつけさせるために、資格取得を推奨している。機械保全技能士試験については、2級は2019年に2名が、3級は2021年に23名が合格した。
産業界からの保守・保全技術者のニーズに応えて、就職も好調である。詳細は、プラントエンジニア2021年6月号(リンク:PDF)で紹介している。

2021年度は、新設から6年目になる。機械工学系のコース選択でも、設備保全コースの定員15名に対して、志望者が30名となり、人気コースになっている。さらに、教育・実習内容を充実させて、学外に対しても、機械保全の教育・研究の中心的存在になれるように努力する所存である。今後も、学外からの協力をぜひお願いしたい。

写真1:回転軸の軸合わせ実習の様子
写真1:回転軸の芯出し実習の様子
写真2:保全計画業務のグループディスカッションの様子
写真2:保全計画業務のグループディスカッションの様子
※本記事は2021年12月掲載時の情報です。

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石田 雄二氏

●機械保全技能検定の利用実態:2級 機械系保全作業:2019年に2名合格、3級 機械系保全作業:2021年に23名合格

●その他の推奨資格(2018〜2020年度の合格者の合計):技術士第一次試験:19名、機械設計技術者 3級:19名、3次元CAD利用技術者 1級:1名、 2級:1名、機械加工技能士 2級:1名、 3級:3名、JIS被覆アーク溶接技能者試験各種:13名

西日本工業大学では、既存の機械コース、機械設計コースに加えて、2016年にわが国では最初となる設備(機械)保全技術者を専門に育成する設備保全コースを新設した。既存の設備ばかりでなく、今後は、SDGs実現や脱炭素社会へ向けて、例えば、水素を製造する化学プラント、風力・太陽光発電等に代表される再生可能エネルギー製造設備、および省エネデバイスを製造する半導体工場も保全できる技術者の需要増加が見込まれることを想定しての新設である。

一年生で設備保全概説を、二年生で機械保全演習Ⅰ・Ⅱを、三年生でデータサイエンスと加工技術演習を重点的に学ぶ。
機械保全演習Ⅰ・Ⅱでは、機械保全技術者に必要な素養を座学と実習で修得させて、データサイエンスでは、IoT(Internet of Things)とAI(Artificial Intelligence)とを活用した故障予測・予知ができる人材を育成する。

効率良く教育するために、日本能率協会コンサルティング様の実習キットを使用している。具体的には、バルブ配管サンプルやベアリングサンプルの実物を手に取って観察することにより、教科書で学んだ紙面上の内容が十分に理解できる。さらに、実務能力を修得するために、日本メンテンナンス工業会様の協力を得て、会員企業での実技実習、授業、および工場見学を開催している。

写真1に、株式会社高田工業所様での実技実習の一例を示す。回転軸の芯出し(および診断の実習)や溶接技術を修得する。
写真2に、電力会社系列の工事会社の実務技術者による授業を示す。実際に工場で実施している電力プラントシステムの保全の話を聞いた後に、グループディスカッションしながら、保全計画業務を仮想体験する。

学生が修得した技術の実力を確認して自信をつけさせるために、資格取得を推奨している。機械保全技能士試験については、2級は2019年に2名が、3級は2021年に23名が合格した。
産業界からの保守・保全技術者のニーズに応えて、就職も好調である。詳細は、プラントエンジニア2021年6月号(リンク:PDF)で紹介している。

2021年度は、新設から6年目になる。機械工学系のコース選択でも、設備保全コースの定員15名に対して、志望者が30名となり、人気コースになっている。さらに、教育・実習内容を充実させて、学外に対しても、機械保全の教育・研究の中心的存在になれるように努力する所存である。今後も、学外からの協力をぜひお願いしたい。

写真1:回転軸の軸合わせ実習の様子
写真1:回転軸の芯出し実習の様子
写真2:保全計画業務のグループディスカッションの様子
写真2:保全計画業務のグループディスカッションの様子

※本記事は2021年12月掲載時の情報です。

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